世界のユーザーに愛されるモンキーレンチ

irega
全70種ものモンキーレンチを製造

工場の屋根にそびえる、大きなモンキーレンチの看板が目印。IREGA社が立地するのは、フランク・ゲーリーが設計したグッゲンハイム美術館が話題を集めている文化観光都市・ビルバオ付近である。古くからスペインの工業化を支え続けた工業地帯としても知られている。四つの建屋から成る工場は豊かな緑に囲まれ、その敷地面積は1万㎡と、実に広い。

irega-top
文化・工業ともに栄えるスペインのバスク州に立地。

同社がこの地に誕生したのは、1945年のこと。スパナ、プライヤーなどの製造からスタートし、1960年からはより高度な技術が必要とされるモンキーレンチの製造に特化。現在は、サイズ、コーティング、クランプ部分の薄さなどが異なる約70種類ものモンキーレンチを製造している。

一貫した自社製造で高品質と頑丈さを実現

同社のモンキーレンチに使われている材料は、欧州で仕入れている良質な鉄。これを独自の配合によってブレンドしてクロムバナジウム鋼とする。材料の仕入れは年間2000t近くにもおよび、そのすべてが最終的にモンキーレンチへと姿を変える。モンキーレンチを自社で一貫製造しているのは、同社の品質に対するプライドの表れといえる。

irega2

モンキーレンチに使われる高品質な材料。
欧州内の良質な鉄を使用。

irega4

自社で一貫して製造される製品は約70種類。

製造工程を見てみよう。鍛造、研磨、焼き入れ、表面加工、組み立ての工程を経て、主に五つの部品によって製品は製造されている。使用する金型の加工、修正、使用する工具のメンテナンス、再研磨も、もちろん自社のワークショップで行われている。頑丈な製品とするため、部品も自社で鍛造。サイズごとに総重量24t、37.5t、54tの3種が使用されている。

irega1
製品の頑丈さにこだわるため、部品も自社で鍛造。
irega3

熱処理炉での最適な温度管理によって、
硬度と柔軟性のバランスが保たれる。

irega5

CNC旋盤による精密な加工によって、
精度の高い金型が生まれる。

特に製品の滑りを良くし、ストレスなく使用するのに重要とされる研磨の工程では、常に一定の高い品質を保つことができる機械を用い、丁寧に研磨。表面加工はクロム、ニッケル、クロムの3層仕上げで、錆や傷などに高い耐久性を実現している。ここまでの工程で全製品が3回検品され、品質への徹底したこだわりぶりが分かる。

irega6

新製品の設計も自社で。長年のノウハウが生かされ、
世界のユーザーに愛される製品が生まれる。

irega7

高品質な製品をユーザーに届けることが、最大の使命。

業界に先駆けてリサイクルシステムを導入

2000年、同社は工具業界としては欧州で初めてISO14001を取得。工場の製造工程では、クーラント液、切削油、キリコなどのリサイクルをはじめ、環境に配慮された適切な処置が施されている。
世界中のユーザーに長く愛されている同社のモンキーレンチは、その95%が米国、フランス、英国、ドイツ、スウェーデンなど世界80ヵ国に輸出される。またOEMとしても世界の名だたるトップブランドのモンキーレンチを製造。世界のモンキーレンチ工場として高い品質を保ち、製造していることの裏付けでもある。